長刀鉾

  • 長刀鉾 1
  • 長刀鉾 2
  • 長刀鉾 3

暑い中、山鉾巡行が始まっています。沿道でご覧になっていらっしゃる皆様には、どうぞ熱中症にはお気を付けいただきたいと存じます。ここのところ、京都の暑さは38度を上回る気温となっており、日陰にいても体力が消耗いたします。

さて、祇園祭といえば長刀鉾を思い浮かべることが多いと思います。お稚児さんが、注連縄を切ることで結界を解く場面は、繁華街の四条通界隈が息をのんで見守っているような気さえします。その長刀鉾も建てられた後、巡行までの間、町家から鉾まで渡りがかけられ昇ることができます。ここから女人禁制。町家の中からでも、鉾の装飾品は間近に見ることができますので女性の皆様にも町家の中に入るのをお勧めいたします。

町家の中では八坂神社の御祭神「素戔嗚尊」がお祀りされています。お参りをした後に、はばかりながら撮らせていただきました。

伊藤若冲の生誕300年記念として2016年に新調された「見送」(みおくり)も町家の中に展示してありました。若冲らしい細かな筆遣いを織物で表現されていることに、想像を絶するような手間と時間を感じずにはいられません。

このほか、鉾頭の長刀のオリジナルや、天井の星辰28宿の意匠の解説など、外から眺めるのとはまた違った楽しみ方があります。

いずれの鉾でも同様ですので、混み合ってはいますが、鉾の内側に昇ってみるのも一興です。

2018.07.17

関連記事
「日々つれづれ」