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文化財保護法の施行記念日

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御無沙汰しております。

依然として蒸し暑いですが、大変な気候だった夏もようやく終わりに向かっているような気がします。

 

本日8月29日は、文化財保護法が施行された日なんだそうです。

昭和24年1月26日に奈良の法隆寺の金堂が火災によって焼失したのが発端となり、なかでも約1300年もの間伝えられてきたかの有名な壁画を失ったことも注目を集め、それまでの文化財保護政策を抜本的に変えようとする機運が高まり昭和25年に公布・施行されました。

それまでの法律で対象外だった埋蔵文化財や無形文化財についても定義し、保護の対象を広げたものになりました。すでに今の文化財保護の法制度の基盤が出来上がっているんですね。

 

現在の文化財保護法の下では、文化財を「有形文化財」、「無形文化財」、「民俗文化財」、「記念物」、「文化的景観」、「伝統的建造物群」の6種類に分けて定義されており、さらにこの中から重要なものを国が指定・選定・登録し重点的に保護しています。いわゆる「国の重要文化財」というものですね。令和4年5月の文化審議会では奈良の吉野山にある吉野神宮などが重要文化財に指定されていました(文化庁HPより)。

また、最近では昨年無形文化財についても登録制度が新設され、指定されなくてもある程度は保護が受けられるよう文化財保護法が一部改正されたことで、あらゆる文化の保護の裾野の広がりが期待されております。人から人の手へ何かを受け継いでいくというのは難しいぶんとても奇跡的なことなのかもしれませんね。

 

なんだか壮大な話にしてしまいましたが、弊社の理念としても地域の歴史を継承することをとても大切にしております。

筆者も自分の現在立っているところから遠い歴史のつながりを想像してみるのが大変好きでございます。

皆様も身近な場所にある歴史を今一度振り返ってみるのはいかがでしょうか?

 

~後記~

今回調べていて殊に印象に残ったのは文化財を保存するための伝統的技術・技能も保護の対象に含まれていることでした。

また今度、建築の伝統的な技法などについてもアップ出来ればと思います!

 

2022.08.29

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